「メルヘン日進堂」ご紹介

この画像の上段2枚は(クリックすると大きくなります)、2007年購入のチーズクーヘンと書いてありました。そのころ楽天市場で入札価格非公開の販売があったようで、記録によれば「少しお得に買えた、わーい」と、喜んでおりました。
下段2枚は、2006年に「楽天市場で送料を入れて1000円というものが売られていた、わーい」と狂喜乱舞していたようです。安いからミニサイズなのかと思ったら通常サイズだったーと、いまの自分が読んでも、かなりうれしそうに書いています。
自分で記録していたどちらのコメントにも共通していたのは「大げさな宣伝を書かないけれど商品がちゃんとしている、わざとらしくないのによいものを作っているのはいいことだ」といった内容でした。
ただ、このときの当サイトは、まだ気づいていなかったことがありました。
メルヘンさんのバウムは、心棒が細いのに焼く層が多いので、焼くのはとてもたいへんだけれど食べる側にはうれしいのです。つまり、他店で同じ15cmくらいのバウムを買った場合より、可食部分が多いということです。
お店のご厚意で、撮影済みの店内画像を編集させていただきました。(細部は、本日現在とは異なる可能性があります)
こちらが正面から見た店内です(クリックで拡大)。ちなみに外観は、このご紹介ページの背景になっております。夢のあるデザインで、美しいですね。
(ページ背景の外観画像をご覧になりたい方はクリック)
その場所でお店をなさっているきっかけを、いつもお店への質問リストに入れておりますが、今回もお伺いしました。
お店を出すために物件を探したのではなく、初代(現社長さまの曾祖父)のころからずっとお住まいの地域で開店した、ということだそうです。
店内の左手奥です。店内は、おおまかに、左手側がギフト用の商品や、リング型以外のバウム(たとえば花瓶のような形の「珠洲焼の里」や、ビアマグの形をした「乾杯! ビアクーヘン」など)。
中央が小さめパッケージの多用途商品、そして右手側が、焼き菓子と生菓子です。
こちらは右手。陳列されているお菓子の奥に、オーブンが見えます。店内にオーブンがあるだけで、お菓子好きのみなさんの心を、ぐっと鷲づかみ。
お話によると、バウムクーヘン用のオーブンは、ガスを使用されているとのことでした。熱がたいへんこもるので、それを利用した温風乾燥機を独自に開発されたそうです。
右手奥。バウムクーヘン、そして上の段は生菓子も。たくさんありますね。この一画だけでも、ずっと見ていたい華やかさ。
カスタードクッキーシューという商品が人気だそうです。また、お店全体で、季節商品などの単発も含めて、300品目くらいの取り扱いがあるとのこと。
さて、ほかにも少しお写真をいただいておりますので、また最後のほうでご紹介するとしまして、以下にお店からいただきましたメッセージを、そのまま掲載させていただきます。
ご存じのとおりバウムクーヘンは元々ドイツの国菓であり、バウムクーヘンを焼く際の原材料も規定があり、それ以外の材料を使用することはバウムクーヘンと認められないということ
そしてその素材の配合割合及び製法まで決まっており、さらに認められた職人しか焼けないというのが本来のバウムクーヘンであると認識いたしております。
1919年にカール・ユーハイム氏によって日本にバウムクーヘンの文化が伝えられ、1世紀が過ぎ、様々な土地所にその文化が伝わり、能登半島最北端までしっかりと伝わっており
今日もバウムクーヘンが焼けることが何よりありがたく、
まずもって日本におけるバウムクーヘンの文化のはじまりをつくってくださったカール・ユーハイム氏に感謝と敬意を表したいと思います。
その上で、弊社が作り出すバウムクーヘンについては、伝統製法にのっとり、バターを使用し伝統の別立て製法にて焼かせていただいておりますが、
「バウムクーヘン」と呼ぶには恐れ多く
実は「バウムクーヘン風お菓子」というのが正しいのではないか、と考えております。
これは能登でお菓子屋を継続するために、得意とするバウムクーヘンにて付加価値を高める為に能登の里山野菜の使用をしたり、お菓子の演出の為に一部フレーバーのエッセンスを足したりして表現するバウムクーヘンについて、特にそう感じております。
表記の義務はないものの、弊社といたしましては、「バウムクーヘン風お菓子」という認識であるということを、この場をお借りしてお伝え致しておきたいと思います。
立地条件は決してよいものではないかもしれませんが、それは逆に最大の強みとも感じております。
昨今の大変な状況下でございますが、能登のさいはて『珠洲』ぜひ一度、足を運んでいただきたい所です。
メルヘン日進堂さま、このたびは、お店紹介の記事へのご参加、ありがとうございました。
代々の家業ではあっても、お店を継ぐ以前には別の職業にお就きだったことや、職人として製菓の修行をなさったことはなくとも、個性的なスタッフのみなさん、地元のみなさんに囲まれて、生まれ育った土地で"口から入り体から出るまでのおいしさ"を信念に、お店を運営されていること。素材選びにはとくに留意されているご様子です。
ですがこの数年に関してはとくに、コストや効率の意図ではなくさまざまな観点から、あえてバターのみではなく特定の○○油を使うなどのお店も出てきています。
今後も、誇大広告や誘導で「本格」や「バター使用」を名乗りつつも主にバター以外を使っているお店はチェックして参りますが、使用する原材料と同等またはそれ以上に肝心なのは、お店が消費者に正直であるかどうか、すじが通っているかどうかだと、考えるようになりました。
メルヘン日進堂さま、今回のご参加を、あらためてお礼申し上げます。